SwitchBotとは?スマートホーム初心者にわかる製品と使い方

スマートホームに興味はあるものの「難しそう」「賃貸住宅では無理」と感じていませんか?

そんな悩みを解決してくれるのがSwitchBot(スイッチボット)です。

SwitchBotは既存の家電やスイッチに後付けで装着し、スマホや音声で操作できるようにする革新的なデバイスブランドです。

この記事では、SwitchBotの概要や代表的な製品ラインナップ、活用方法まで初心者にもわかりやすく解説します。

最後まで読めば、自宅が簡単にスマートホームへ生まれ変わるイメージがつかめるでしょう。

結論と要点
  • SwitchBotは2015年に中国・深圳で誕生したグローバルブランドで、日本ではSWITCHBOT株式会社を通じて販売されています。
  • 後付けで家電や家具をスマート化できる利便性と価格の手ごろさが高く評価され、世界100以上の国や地域で展開され、日本国内の販売台数は200万台を超えています。
  • 製品ラインナップはスマートリモコン「ハブシリーズ」、指ロボット「ボット」、自動カーテン「カーテン3」、スマートロックや屋外カメラなど多岐にわたります
  • SwitchBot製品はAmazon Alexa、Googleアシスタント、Apple HomeKitなど主要なスマートホームプラットフォームに対応し、音声やアプリで遠隔操作が可能です。
  • 初心者でもアプリとデバイスを連携させるだけで導入でき、Matter対応のハブと組み合わせることでエコシステム全体の拡張が可能
目次

SwitchBotとは?ブランド概要

SwitchBotは、2015年に中国広東省深圳市で創業したIoTデバイスのグローバルブランドで、世界100以上の国や地域へ向けてスマートホーム製品の企画・製造・販売を行っています。

従来の家具や家電を後付けでスマート化できる利便性と手の届きやすい価格帯、自由に組み合わせて使用できる拡張性の高さが評価され、日本国内でも販売累計200万台を突破するなど人気を集めています。

会社の出自は中国のWoan Technologyですが、日本では2020年に設立されたSWITCHBOT株式会社が渋谷区に本社を置き、代表者はコネリー・リー氏です。

SwitchBot製品はスマートホームに関わるさまざまなジャンル(家庭の自動化、セキュリティ、照明、室内環境制御)で展開されており、Amazon Alexa、Googleアシスタント、Apple HomeKit、Siriショートカットなど多くのプラットフォームに対応しています。

これにより、スマートスピーカーやApple Watchなどから家電を声で操作したり、外出先からスマホで操作することが可能です。

SwitchBotの製品ラインナップ

SwitchBotには用途の異なる多彩なデバイスが揃っています。ここでは代表的な製品を紹介します。

スマートリモコンのハブ(ハブミニ/ハブ2/ハブ3)

スマートリモコンはスマートホームの中核となるデバイスで、赤外線リモコンを一つにまとめ、スマホアプリや音声で家電を操作できるようにします。

2023年発売のSwitchBotハブ2は、日本国内累計150万台を超えるハブミニの後継モデルで、Matterに対応した高性能スマートリモコンです。

CSAが策定したスマートホーム規格Matterに対応したことで、Apple HomeKitやGoogleアシスタント、Amazon Alexaなど異なるエコシステムとの連携が容易になりました。

赤外線の送信範囲が従来モデルの約2倍に強化され、温湿度・照度センサーを搭載して室内環境を正確に把握でき、シーンをワンタッチで操作するボタンも装備しています。

2025年5月に発売された最新のSwitchBotハブ3は、2冠を達成したハブシリーズのフラッグシップモデルで、101,000以上の赤外線リモコンを収録する業界最大級のデータベースを搭載し、Fire TVやApple TVなどのストリーミング機器のリモコンとしても使用できます。

さらに、他社のMatter対応デバイスを操作したり、30個までのSwitchBotデバイスをMatterに接続する機能を備え、温度・湿度・照度に加えて人感センサーまで搭載するなど、部屋の環境を自動で感知して省エネ運転を行う高度なオートメーションを実現します。

指ロボット(SwitchBotボット)

SwitchBotボットは遠隔操作用の指ロボットで、物理的なボタンを押す・引く動作を代行します。粘着テープで貼り付けるだけで簡単に設置でき、リモコンのない家電や壁スイッチにも対応します。

スマホアプリや音声でオン/オフができるので、ベッドから出ずに照明を消したり、外出先からお風呂の給湯スイッチを押したりといった使い方が可能です。

ハブを併用すると外出先からの遠隔操作やスケジュール設定が行え、タイマー内蔵で単独動作もできます。

カーテン自動開閉デバイス(SwitchBotカーテン3)

カーテンを自動で開閉するSwitchBotカーテンは、既存のカーテンレールに取り付けるだけでスマートカーテン化できるデバイスです。

2023年発売のSwitchBotカーテン3では静音性を大幅に向上させるQuietDriftモードが追加され、秒速5mm・25dB以下の静かな動作で開閉できるようになりました。

さらに、市販の約99%のカーテンレールに対応するよう付属品が改良され、別売りのソーラーパネルと組み合わせれば約8か月に一度の充電さえ不要になるという利便性も魅力です。

Matter対応のハブ2やハブ3と連携することで、アプリや音声による操作、無制限のスケジュール設定、照度センサー利用など高度な自動化が可能になります。

スマートロック・センサー・カメラなど

SwitchBotのエコシステムはさらに広がっており、ドアを指紋認証やスマホで解錠できるスマートロック、室内外の安全を見守る屋外カメラや室内カメラ、電気をオン・オフするシーリングライトプロ、世界最小クラスのロボット掃除機 K10+など多彩な製品がラインナップされています。

これらのデバイスはハブと連携することで一元管理でき、スマートホームの拡張性を高めます。

SwitchBotでできること

SwitchBot製品を導入すると、生活の質(QOL)が大きく向上します。

代表的な機能や使い方を以下にまとめます。

  • 音声で家電を操作 – Amazon AlexaやGoogleアシスタントに「エアコンをつけて」と話しかけるだけで操作が可能。
  • 外出先からの遠隔操作 – スマホアプリを使えば外出先からエアコンやテレビ、照明をオン/オフできるため、帰宅前に部屋を快適な状態にしておけます。
  • ドアの開閉や施錠管理 – スマートロックと連携すれば指紋認証やアプリでドアを開け閉めでき、開閉状況のスマート通知も受け取れます。
  • 照明・カーテンの自動調整 – カーテン3やシーリングライトプロで、時間や照度に合わせて自動で開閉・点灯・調光ができます。
  • ロボット掃除機やカメラの管理 – K10+を声やアプリで操作したり、屋外カメラの動体検知通知をスマホに受け取ったりできます。
  • シーン・スケジュールの自動化 – ハブ2やハブ3に搭載されたシーン機能を使って「外出」「帰宅」「おやすみ」などのシーンを登録すれば、複数の家電をワンタッチでまとめて操作できます。

SwitchBotの始め方

SwitchBotを導入するのはとても簡単です。

賃貸住宅でも配線工事は不要で、以下の手順で始められます。

ステップ
ハブを選ぶ

スマートリモコンがないと外出先からの操作や音声操作ができないため、まずはハブミニまたはハブ2/ハブ3を購入するのがおすすめです。

ステップ
アプリをインストール

無料のSwitchBotアプリをスマホにダウンロードし、アカウントを作成します。

ステップ
デバイスを追加

アプリからデバイスの追加を選択し、ハブやボット、カーテンなどをペアリングします。

カーテンやボットは粘着テープやフックで取り付け、ガイドに従って動作範囲を設定します。

ステップ
シーンを設定

ハブアプリで「外出」「帰宅」などのシーンを登録しておくと、ワンタッチまたは音声コマンドで複数の家電を一括操作できます。

ステップ
スマートスピーカーと連携

AlexaやGoogleアシスタント、HomeKitと連携して音声操作を有効にします。

Matter対応のハブ2/ハブ3なら各プラットフォームとの互換性が高く設定も簡単です。

メリットと注意点

メリット

  • 工事不要で導入が簡単 – ボットやカーテンなどは粘着テープやフックで取り付けるだけなので、賃貸物件でも気軽にスマートホーム化できます。
  • 価格が手ごろ – 本格的なスマートホーム機器に比べて1万円前後から始められ、複数デバイスを少しずつ増やしていくことが可能です。
  • 拡張性が高い – ハブを中心にボット、カーテン、ロック、センサーなどを自由に組み合わせ、ニーズに合わせたスマートホームを構築できます。
  • 主要プラットフォームに対応 – Alexa、Googleアシスタント、Apple HomeKit、IFTTTなど幅広いプラットフォームと連携でき、声やスマホ、Apple Watchなど好きな方法で操作できます。
  • Matter対応で将来性◎ – ハブ2やハブ3はMatterに対応し、他社製品との互換性が向上しています。

注意点

  • ハブが必須の場面が多い – ボットやカーテン単体でも操作できますが、外出先から操作したり音声操作を行う場合はハブが必要です。
  • Wi‑Fi環境が必要 – ハブやアプリから操作するには2.4GHz帯のWi‑Fi環境が必要です。
    5GHz帯には対応していないので注意しましょう。
  • 設置場所による制限 – カーテンレールの種類やスイッチの形状によっては専用のアタッチメントが必要な場合があります。
    購入前に対応状況を確認しましょう。
  • スマートホームに慣れていない家族への配慮 – スマホや音声操作に慣れていない家族には、ボタンやダイヤルで操作できるハブ3のような製品を検討すると良いでしょう。

Q&A

SwitchBotはどこの国の会社ですか?

SwitchBotは2015年に中国・深圳で設立されたWoan Technology(卧安科技有限公司)のブランドで、日本では2020年にSWITCHBOT株式会社が設立されました。

現在は世界100以上の国や地域で製品を展開するグローバル企業です。

SwitchBotを使うのに必要なものは?

基本的にボットやカーテンなど単体でもスマホで近距離操作できますが、外出先からの遠隔操作や音声アシスタントと連携するにはハブ(ハブミニ、ハブ2、ハブ3)が必要です。

専用アプリをスマホにインストールし、Wi‑Fi環境でデバイスをペアリングするだけで簡単に導入できます。

SwitchBotは安全ですか?プライバシーは大丈夫?

SwitchBotは世界100万世帯以上で利用され、日本国内の累計販売台数も200万台を超えています。
スマートロックやカメラなどセキュリティ性の高い製品は、指紋認証や暗号化通信など安全対策が施されています。

ただし、無線デバイスである以上、家庭のWi‑Fiルーターのセキュリティ設定や定期的なファームウェアアップデートなど基本的な対策は必須です。

SwitchBotデバイスはMatterに対応していますか?

SwitchBotハブ2および最新モデルのハブ3がMatterに対応しています。

これにより、SwitchBotデバイスをApple HomeKitやGoogle Home、Amazon Alexaなど他社のスマートホーム製品とシームレスに連携することができます。

SwitchBotカーテンはどのくらい静かですか?

最新のSwitchBotカーテン3にはQuietDriftモードが搭載されており、秒速5mmで動作音は25dB以下と非常に静かです。

これは時計の秒針や鉛筆の筆記音と同程度の音量で、寝室や子ども部屋でも安心して使えます。

まとめ

SwitchBotは、既存の家電や設備を手軽にスマート化できる優れたIoTブランドです。

2015年の創業以来、世界100以上の国や地域で展開され、日本でも累計200万台以上を売り上げるなど支持を集めています。

スマートリモコンのハブシリーズを中心に、指ロボット、カーテン、スマートロック、センサー、カメラなど多彩な製品があり、これらを組み合わせることで暮らしに合ったスマートホームを簡単に構築できます。

Matter対応の最新ハブ3やハブ2を利用すれば他社製品との連携も可能になり、将来的な拡張性も十分です。
これからスマートホームを始めたい人は、まずハブ2やハブ3を導入し、必要なデバイスを一つずつ増やしていくのがおすすめです。

SwitchBotなら配線工事不要で賃貸住宅でも安心して導入できるので、この機会に快適で省エネな暮らしを実現してみてください。

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